　ぜんそく｜漢方診療　菅原病院（すがはらびょういん）福岡県大牟田市

ぜんそく

通常、人間の体は異物(ホコリやカビ、細菌やウィルス)が体に侵入しても、免疫(抵抗力)があるため、排除する力を持っているので健康を維持することができます。
しかし、人によっては、この異物「アレルゲン」に過剰に反応「アレルギー反応」し、さまざまな症状を引き起こします。
気管支喘息とは、このアレルギー反応が気道に起こって咳や喘鳴(ｾﾞｰｾﾞｰ･ﾋｭｰﾋｭｰ)呼吸困難を引き起こす病気です。

病気をひきおこす原因

ホコリ・ダニ・カビ、タバコの煙、風邪(ウィルス)、冷たい風・季節の変わり目、ペットの毛
体内：牛乳、タマゴ、小麦など
※アレルギーの原因となる食べ物は一人ひとり違うので医師に相談しましょう
その他：精神的ストレス、疲れ、睡眠不足、遺伝的要素

予防

うがい・手洗いをして風邪をひかないように気をつけましょう
室内の風通しを良くして湿気を防ぎましょう
寝具やカーペットはダニが繁殖しないように太陽に干し、こまめに清掃しましょう
アレルギーが起こりやすい食べ物は我慢しましょう
過労や不規則な生活を避け、十分な睡眠をとりましょう
体を強くする為に軽い運動をしたり日光浴をして皮膚を鍛えましょう

漢方治療について

ダニやカビなどどうしてもそのアレルゲンを避けることが難しい場合、漢方治療では免疫機能を高めるためと、体質改善のための処方が中心となり、ぜん息の根本治癒を目指します。
①体質改善
補中益気湯…風邪をきっかけにしてぜん息発作を起こすような人の体質改善を目的のために用います。
②咳のコントロール
麦門冬湯…激しい咳や切れにくい痰が出て、のどが乾燥するときに用います。
③発作のとき(急で、発作が強いときは西洋薬中心とします)
小青竜湯…体力中度の人のぜん息に用います。水っぽい痰や鼻水、激しい咳きこみやゼーゼーという喘鳴を抑えるのに効果的です。