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菅原病院では「家族ができるエンドオブライフケア・カフェ」を開催しました。終末期に家族ができる関わりや、笑顔で過ごすためのケアについて学び合った様子をご紹介します。

2025年11月29日(土)、菅原病院にて第1回「家族ができるエンドオブライフケア・カフェ」を開催しました。 今回は「~待合室カフェで学んでみませんか?~」をサブテーマに、【エンドオブライフケア ~今、家族ができること】をテーマとして実施しました。

皆さんは「エンドオブライフケア」という言葉をご存じでしょうか。
エンドオブライフケアとは、人生の最終段階において、その人らしく生きることを支援する包括的なケアのことを指します。医療者だけでなく、家族も大切な担い手の一人です。

今回のカフェは、「入院している家族に何をしてあげられるのだろう」「最期の時まで、笑顔で家族と過ごしたい」——そんな家族の想いに寄り添い、不安や気がかりを少しでも和らげたいというエンドオブライフケア委員会の想いから企画されました。

当日は3名のご家族にご参加いただき、当院で行われたエンドオブライフケアの体験談の共有に加え、当院の訪問看護師であり、終末期ケア専門士・在宅看護指導士の資格を有する永田瑳記看護師より、エンドオブライフケアで大切にしたいこと、病院でできるケア、そして家族だからこそできる関わりについての貴重な講話がありました。

人生の最終段階においても「できることはたくさんある」こと、そしてもしもの時に備えて、日頃から家族で話し合っておくことの大切さを学ぶ時間となりました。

また当日は、当院で毎週水曜日に提供しているおやつを栄養課よりご用意し、おやつを囲みながら家族と職員が自然に語り合う場面も見られました。対話を通して気持ちを共有できたことは、参加者にとっても職員にとっても、大変有意義な時間となりました。

今後も当院では、家族とともに考え、寄り添うエンドオブライフケアを大切にした取り組みを続けてまいります。

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👉 エンドオブライフケアについては厚生労働省の公式サイトもご参照ください。